こども支援ナビ様に記事を掲載していただきました。

心身のケアまでをワンストップで行う
子どもの権利擁護センター「CACかながわ」の取り組み

【連載第1回】

【連載第2回】

【連載第3回】


開設日時:月・水・木・金曜日 午前10時〜午後7時
    (火曜日は事務局をお休みさせていただいております。)

平成27年2月7日、当法人は『子どもの権利擁護センターかながわ』(CACかながわ)を開所いたしました。この設立のために、当法人会員 内海裕美様はじめ、多くのみなさまからご寄附を賜り、誠にありがとうございました。『CACかながわ』の設立には、みなさまからのご寄附とともに、独立行政法人福祉医療機構(WAM) 社会福祉振興助成金とFIT (Financial Industries in Tokyo) 支援金も活用させていただきました。

子どもの権利擁護センター(Children’s Advocacy Center: CAC)とは、子どもが虐待・ネグレクトなどの人権侵害を受けたり、DVや犯罪を目撃したりして、子どもから事情を聴かなければならない場合に、その子どもがそこに行けば、調査・捜査のための面接(司法面接)と全身の診察を受けられるワン・ストップ・センターのことです。

CACは、性虐待などの被害を受けた子どもにトラウマ・フォーカスト認知行動療法などの専門的な心理ケアを提供したり、子どもが警察署や地方検察庁、裁判所などに行かなければならないときに同行して子どもと非加害親をサポートするアドボケイトを派遣したりします。

『子どもの権利擁護センターかながわ』には、2台のビデオカメラを備えた「司法面接室」、専用の診察台とコルポスコープを備えた「診察室」、さらに、「観察室」が設置されています。
「観察室」は「MDTルーム」とも呼ばれ、児童相談所職員・警察官・検察官で構成される多機関連携チーム(MDT)が、モニターを通して司法面接を観察し、マイクを通して診察の様子を傍受します。
MDTメンバーが必要とする情報を司法面接者が聞き取っていない場合、MDTメンバーが司法面接者に電話で指示を出します。これによって、1回の司法面接で、MDTメンバー全員が必要とする情報を聴取することができ、子どもの負担軽減と証言の信憑性の維持に役立ちます。

米国のNational Children’s Allianceは、以下の10項目をCACの基準として挙げています。
1.多機関連携チーム(MDT)が集える部屋
2.文化的多様性への配慮
3.司法面接の実施
4.被害者支援アドボケイトの派遣
5.系統的全身診察の実施
6.カウンセリング・心理療法・精神療法
7.ケース検討
8.ケースのフォローアップ
9.健全な組織運営
10.子どもを中心に置く配慮

『子どもの権利擁護センターかながわ』は、2.と9.の2項目を除き、すべての条件が揃っています。
1.多機関連携チームが集える部屋:観察室あり。
2.文化的多様性への配慮:日本語を話さない子どもたちへの通訳提供、聴覚障がい児への手話通訳提供等を検討中。
3.司法面接の実施:司法面接室あり。司法面接者2名
4.被害者支援アドボケイトの派遣:可。アドボケイト2名
5.系統的全身診察の実施:診察室あり。診察医2名
6.カウンセリング・心理療法・精神療法:可。セラピスト2名
7.ケース検討:可。
8.ケースのフォローアップ:可。
9.健全な組織運営:資金不足。
10.子どもを中心に置く配慮:あり。

CACかながわでは、ご見学や研修をお受けしております。

<料金>
1.ご見学(視察・研修):
・理事長の山田が対応する場合は60分につき10,000円
・CAC職員が対応する場合は60分につき5,000円

2.その他(ジャーナリスト以外の取材等)
・理事長の拘束30分につき5,000円

ご希望の方は事務局までご連絡ください。(お問い合せはこちら)

teli0463(90)2260

毎週 月・水曜日(祝日を除く)午前10時~午後4時
月・水曜日の相談時間外はメールによる相談受付をいたします。
※メール相談は、お受付のみしております(後日お返事いたします)。

上記の電話は、相談電話専用です。
マスメディア関係の方や、事務連絡についてのお問い合せは、 こちら よりお願いいたします。


この動画は@childfirsttan(2015)作成。(YouTubeより引用)